大会プログラム
ご挨拶
このたびは、日本インテリア学会第35回大会(東海)を名古屋工業大学で開催させていただくこととなり、誠に光栄と存じます。東海支部での大会は、第3回大会(於:名古屋工業大学)、第19回大会(於:博物館明治村)、第28回大会(於:名古屋工業大学)と、過去3回開催されました。今回7年ぶりの名古屋工業大学での開催にあたりまして、大会長としてご挨拶を申し上げます。
名古屋工業大学は、明治38年(1905)創立の名古屋高等工業学校に始まります。東京、大阪、京都についで設置された、4番目の官立の高等工業学校です。建築に関しては、当時、官立の建築科は、東京帝国大学と名古屋高等工業学校の二校のみでした。第二次世界大戦後の昭和24年(1949)に、新制名古屋工業大学が発足しました。建築科は、時代とともに、建築学科、社会開発工学科、社会工学科など学科名が変わり、現在は、社会工学科、建築・デザイン分野となっています。
さて、今回の大会は、中井孝幸東海支部長(愛知工業大学教授)が実行委員長となり、10月28日(土)、29日(日)の2日間で開催いたします。昨年まで新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインの大会でしたが、今回はすべての日程を対面で開催することといたしました。
10月28日(土)は、見学会と研究交流懇親会を開催します。見学会は、桑名駅より徒歩15分程度にあります諸戸家住宅[西諸戸]、六華苑[東諸戸]で開催いたします。
諸戸家住宅(諸戸氏庭園)は、米取引、海運業、田地や山林の経営等で資産を築いた初代諸戸清六が、明治17年(1884)、居宅兼事務所を建設したものです。重要文化財の主屋、玄関及び座敷、表門、広間、洋館、玉突場や、煉瓦蔵、煉瓦塀、茶室推敲亭などがあります。庭園は春と秋に一般公開されています。
明治39年(1906)初代清六死去後、諸戸家は次男・精太の[西諸戸]と、二代目清六を襲名した四男・清吾の[東諸戸]に分かれました。六華苑は、大正2年(1913)に二代目諸戸清六の新居として建設されたものです。現在は桑名市所有となっています。洋館、和館、長屋門、土蔵などの建物があります。洋館は、鹿鳴館設計の建築家ジョサイア・コンドルによるものです。奮って見学会にご参加ください。
10月29日(日)は、研究発表会、記念講演会、卒業作品展を名古屋工業大学にて開催いたします。研究発表会は、名古屋工業大学内の教室にて開催します。記念講演会は、井澤知旦氏(都市研究所スペーシア顧問)に、お話しいただきます。卒業作品展は、日本インテリア学会ホームページにて公開予定です。
以上の企画で,大会が開催されます。インテリアに関する最新の情報の発信と共有を通して,参加された皆様にとりまして有意義で実り多い大会になりますよう願っています。最後に、日本インテリア学会の皆様の益々のご活躍と、日本インテリア学会の発展を祈願して、ご挨拶といたします。
大会案内、プログラム(第36回大会第1報・第2報・プログラム作成中です。)
日本インテリア学会第36回大会(北陸・高岡)スケジュール(案)
1日目/11月9日(土)
12:15 〜 12:30 | 見学会 受付 | |
12:30 〜 18:00 | 見学会 | 見学先:鋳物資料館/老子/能作/入道家 |
18:00 〜 20:00 | 研究交流懇親会 | 会場:ウィング・ウィング高岡(Bon) |
2日目/11月10日(日)[富山大学高岡キャンパス]
9:00 〜 9:30 | 開会式[〇〇〇] | |||
9:45 〜 11:45 | 論文発表第1部 | |||
発表教室 | [B210] | [B211] | [B212] | [B213] |
9:45 〜 10:45 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 |
10:45 〜 11:45 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 |
休憩 [1階0212室] | ||||
11:45〜12:45 | 理事会[1階0211室] | |||
13:00〜14:00 | 論文発表第2部 | |||
発表教室 | [B210] | [B211] | [B212] | [B213] |
13:00〜14:00 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 | 【〇〇〇〇】 |
14:15〜16:15 | 記念講演会 | |||
16:30〜16:50 | 閉会式 |
発表プログラム:0221会場
【住宅(1)】10:00〜10:48 座長:山田 智彦
001 | 空き家カルテに関する研究 大分県竹田市居住支援協議会における空き家調査 | 近藤正一(日本文理大学)・福田 健・野村明日香 |
002 | 子ども巣立ち後の子ども部屋活用に関する調査 ―子ども巣立ち後の子ども部屋の片付け状況に着目して― | 瀨戸千裕(積水ハウス)・平岡千穂・慎 彩実・近藤雅之 |
003 | 在宅ワークスペースの実態調査 その3 建物規模による場所選択の違い | 松本吉彦(旭化成ホームズ)・高村 舞 |
004 | 在宅ワークスペースの実態調査 その4 定着期におけるワークスペースへの要望 | 高村 舞(旭化成ホームズ)・松本吉彦 |
【住宅(2)】11:05〜12:05 座長:近藤 正一
005 | 自宅における防災に関する調査(その2) 自宅での防災に関するコロナ禍の影響と在宅避難ニーズについての考察 | 平岡千穂(積水ハウス)・慎 彩実・近藤雅之・沢辺泰代 |
006 | 家庭内におけるコロナ禍前後の調理・買い物行動の変化 男女の調理頻度の差異からみる調理空間に関する課題 | 慎 彩実(積水ハウス)・瀨戸千裕・平岡千穂・近藤雅之 |
007 | リノベーション時における台所と女性の働き方の関係 仙台市と近郊都市の戸建て住宅の事例を通して | 米島一朗(土屋ホームトピア) |
008 | 簡易応急仮設住宅の設計・制作 | 小川和彦(千葉職業能力開発短期大学校) |
009 | 住宅の玄関における濡れた雨具の置き方に関する実態 | 近藤雅之(積水ハウス)・瀨戸千裕・慎 彩実・平岡千穂 |
【住宅(3)】13:30〜14:06 座長:小川 和彦
010 | 九龍城の空間構成と生活の実態 | LEE NGO(文化学園大学大学院)・渡邉秀俊 |
011 | 日本統治時代における台湾伝統住宅の「和室」の配置と使用状況に関する調査研究 | 郭 雅雯(京都光華女子大学短期大学部) |
012 | 都市居住街区内部の立面にある情景エレメントの実態調査に関する研究 東京都文京区本郷の都市居住街区のフィールドサーヴェイを事例とした場合 | 山田智彦(東京都市大学大学院)・高柳英明・末繁雄一 |
発表プログラム:0222会場
【歴史(1)】10:00〜11:00 座長:高橋 敏郎
013 | インテリア分野黎明期におけるオーラルヒストリー調査 〜関西の視点から考える〜 | 中村孝之(生活空間研究室)・井上 徹・来海素存・片山勢津子 |
014 | 尼崎市立浦風小学校の竣工までの経緯と実用性 | 船曵悦子(大阪産業大学)・西村 豪 |
015 | K邸に関する研究 その1 建築的特徴について | 白木ひかる(京都女子大学)・片山勢津子 |
016 | K邸に関する研究 その2 使用家具とその配置について | 片山勢津子(京都女子大学)・白木ひかる |
017 | 揖斐川町光永寺本堂に関する研究 ー内田仙司が遺した建築図面と現存遺構の比較ー | 渡邊 凜(岐阜工業高等専門学校専攻科)・清水隆宏 |
【歴史(2)】11:05〜11:53 座長:船曵 悦子
018 | ヨーゼフ・フランクのテキスタイルデザイン ヨーゼフ・フランクの生涯を彩ったテキスタイルデザイン(2) | 八代美智子(名古屋造形大学) |
019 | コロマン・モーザーとヨーゼフ・ホフマンの椅子デザイン[1] ーデザインの源泉と影響ー | 川崎弘美(川崎ブランドデザイン) |
020 | Sitzmaschine と LC4 の比較 ―「機械」と「心地よさ」を視点として― | 黒田智子(武庫川女子大学) |
021 | スペイン・カタルーニャのロマネスク教会(その3) アラン谷のロマネスク教会(その3) | 高橋敏郎(カルチベート) |
【教育】13:30〜14:18 座長:清水 隆宏
022 | 小学校に設置されたテラスにおける児童の活動や授業の展開の可能性 | 正岡さち(島根大学)・佐々木結香 |
023 | 空き家の利活用に向けた地域連携型授業の取り組み 大分県竹田市城下町地区を対象として | 福田 健(日本文理大学)・江越 充・近藤正一 |
024 | インテリア・建築分野の資格の製図試験における高さ表記方法の比較 インテリア・建築分野における製図通則のあり方に関する研究 | 江川香奈(東京電機大学)・岩井一幸・大崎淳史・奥田宗幸・金子裕行・川島平七郎・河村容治・長山洋子 |
025 | インテリアプランニングにおけるムードボードについて(その2) ―イギリスのインテリア業界の現状と動向調査から― | 安藤眞代(日本インテリアデザイナー協会)・酒井浩司 |
発表プログラム:0223会場
【人間工学・家具】10:00〜10:36 座長:井澤 幸
026 | 押し入れ改修型の浴槽レス浴室の被験者実験に向けた検討 ー 浴槽レス浴室のバリアフリーに関する研究 その3 ー | 津留﨑聖斗(筑波大学大学院)・布田 健 |
027 | インテリア空間のユニバーサルデザインの推移の考察7 住まいのインテリア空間をユニバーサルデザインの視点で調査・分析7 | 植松曄子(AP~N(あぷ~ん)) |
028 | 室の広さと家具選択の関係 | 片岡美里(和歌山大学大学院) |
【環境】11:05〜11:53 座長:正岡 さち
029 | 駅ホーム上の不安感に影響する物理的要因に関する調査 | 横山純和(文化学園大学大学院)・高橋正樹 |
030 | 自然と共生するワークプレイスに関する研究 ー公園で働く Uber Workplace の提案ー | 李 蘭昕(文化学園大学大学院)・高橋正樹 |
031 | 尾道市吉和の漁師の生業における家船での居住空間についての研究 | 石地菜月(広島工業大学)・平田圭子 |
032 | カフェを想定した照明位置と会話の緊張感の関係の検討 | 江越 充(日本文理大学) |
【その他】13:30〜14:30 座長:江越 充
033 | 「デザイン新常態」一連の暮らしを考えるイベントを終えて ―インテリアデザイン啓蒙・啓発活動の事業報告と考察(その3)― | 酒井浩司(日本インテリアデザイナー協会) |
034 | 産後ケア施設における利用状況と空間構成の基礎的研究 | 井澤 幸(椙山女学園大学) |
035 | VR空間における空間デザイン評価の実験的検討 ― バーチャルショップを対象として ― |
井本 智佳子(大阪産業大学)・ペリー史子 |
036 | 育児休暇期間中のテレワークなどの働く場についての研究 | 森﨑華凡(広島工業大学)・平田圭子 |
037 | 開かれた庁舎建築に関する研究 ―半屋外空間の変容― | 吉澤伊代(日本大学大学院)・市岡綾子 |